愛別離苦(あいべつりく)
親子・兄弟姉妹・夫婦など愛する人と別れる苦しみ。仏教でいう八苦の一つ。
曖昧模糊(あいまいもこ)
物事の実質や実体がはっきりせず、とらえどころのない様子。
悪戦苦闘(あくせんくとう)
強敵相手に苦しい戦いをすること。転じて、困難な状況の中で、苦しみながら努力すること。
悪口雑言(あっこうぞうごん)
あれこれ悪口を言うこと。散々にののしること。また、そのことば。
暗中模索(あんちゅうもさく)
暗がりの中で、手さぐりで探し求めること。転じて、手がかりのないまま、いろいろと探し求めたり、考えたりすること。
意気軒昂(いきけんこう)
意気込みが盛んであるさま。元気のあるさま。
意気消沈(いきしょうちん)
意気込みが衰え、元気をなくすこと。
意気衝天(いきしょうてん)
意気込みが盛んであるさま。元気のあるさま。
意気阻喪(いきそそう)
意気込みが衰え、元気をなくすこと。
意気投合(いきとうごう)
互いの気持ちや考えなどが、ぴったりと一致すること。
意気揚々(いきようよう)
気持ちが高揚し、得意そうなさま。いかにも誇らしげなさま。
異曲同工(いきょくどうこう)
音楽の演奏や詩文などの技巧は同じだが、趣や表されたものが異なること。転じて、見かけは違うようでも内容は同じであること。
異口同音(いくどうおん)
複数の人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の意見が一致すること。
意志薄弱(いしはくじゃく)
意志の力が弱く、忍耐、決行ができないこと。がまん強さに欠けること。
以心伝心(いしんでんしん)
ことばで説明しなくても、互いの思っていることが自然に相手に通じること。
一意専心(いちいせんしん)
ひたすら一つの事に心を集中すること。
一衣帯水(いちいたいすい)
ひと筋の帯のように狭い水の流れや海峡。また、そのような水によって隔てられていること。そのような水を隔てて近くにあること。
一期一会(いちごいちえ)
一生に一度会うこと。また、一生に一度限りであること。人との出会いなどの機会を大切にすることのたとえ。
一言一句(いちごんいっく)
ほんのわずかなことば。ちょっとしたことば。
一言半句(いちごんはんく)
ほんのわずかなことば。ちょっとしたことば。
一日千秋(いちじつせんしゅう)
一日がはなはだ長く感じられること。待ち遠しく思うこと。
一念発起(いちねんほっき)
いままでの行いや考えを改めて、ある事を成し遂げようと決心すること。
一病息災(いちびょうそくさい)
持病の一つぐらいある人の方が、健康な人よりかえって体を大切にして長生きをするということ。
一部始終(いちぶしじゅう)
事の始めから終わりまで。物事の詳しい事情。事のなりゆき。
一望千里(いちぼうせんり)
ひと目で千里の遠くまで見渡されること。広々として見晴らしがよいこと。
一味同心(いちみどうしん)
同じ目標・目的を持って、心を一つにすること。
一網打尽(いちもうだじん)
一度網を打ちおろしてすべての魚を取り尽くすこと。転じて、一挙に一味の者を残らず捕えること。
一目瞭然(いちもくりょうぜん)
物事の有様が、ひと目見ただけではっきりとわかるさま。
一利一害(いちりいちがい)
利益もある反面、害もあること。
一蓮托生(いちれんたくしょう)
物事の善悪や結果のよしあしに関係なく、行動や運命を共にすること。
一攫千金(いっかくせんきん)
一度に巨額の利益を得ること。
一喜一憂(いっきいちゆう)
状況が変化するたびに喜んだり心配したりすること。
一気呵成(いっきかせい)
ひと息に文章などを書き上げること。また物事を一気に仕上げること。
一騎当千(いっきとうせん)
一人で千人の敵に対抗できるほど強いこと。転じて、人並み以上の技術や経験のあること。
一挙一動(いっきょいちどう)
一つ一つの動作。ちょっとした動作や振る舞い。あらゆる動作。
一挙両得(いっきょりょうとく)
一つの行動によって、二つの利益を得ること。
一刻千金(いっこくせんきん)
わずかな時が千金にも値すること。たいせつな時や楽しい時の過ぎやすいのを惜しんでいう。
一切合切(いっさいがっさい)
全部。残らずすべて。
一視同仁(いっしどうじん)
だれかれの差別なく、すべての人を平等に見て一様に愛すること。
一生懸命(いっしょうけんめい)
命がけで事にあたること。とても熱心な様子をいう。
一触即発(いっしょくそくはつ)
小さなきっかけで、すぐある事態が起こりそうな危険な状態。非常に切迫しているさま。
一進一退(いっしんいったい)
進んだり退いたりすること。また、病状や情勢などがよくなったり悪くなったりすること。
一心同体(いっしんどうたい)
複数の人間が心を一つにして、一人の人間のように強く結びつくこと。
一心不乱(いっしんふらん)
ただ一つのことに心を集中して、他のことに注意を奪われないでいるさま。
一世一代(いっせいちだい)
一生のうちで、ただ一度であること。それがとても大変なことである、ということを形容する場合に用いる。
一石二鳥(いっせきにちょう)
一つの事をして、同時に二つの目的を果たすこと。
一致団結(いっちだんけつ)
多く人がある目的のために心を合わせて事にあたること。
一知半解(いっちはんかい)
ちょっと知っているだけで十分にはわかっていないこと。知識が生かじりであること。
一朝一夕(いっちょういっせき)
短い期間。わずかの時間。多く打消を伴う表現となる。
一長一短(いっちょういったん)
長所もあるが短所もあること。完全ではないこと。
一刀両断(いっとうりょうだん)
思いきって事を処置すること。ためらうことなく速やかに決断して事を処理すること。
威風堂々(いふうどうどう)
威厳のある様子が立派に見えるさま。気勢が大いに盛んなさま。
意味深長(いみしんちょう)
言動や表現などについて、内容や趣が深く含蓄があること。表面の意味のうらに別な深い意味や暗示が隠されていること。
因果応報(いんがおうほう)
よいことをすればよい結果があり、悪いことをすれば悪い結果があること。現在では悪い意味に用いることが多い。
慇懃無礼(いんぎんぶれい)
丁寧すぎて、かえって無礼になること。また、相手に対することばや態度などが、表面はきわめて丁寧であるが実ははなはだ尊大であること。
有為転変(ういてんぺん)
この世のすべての物事は、すこしもとどまることなく常に移り変わっていくということ。この世のはかなさを表す。
有為無常(ういむじょう)
この世のすべての物事は、すこしもとどまることなく常に移り変わっていくということ。この世のはかなさを表す。
右往左往(うおうさおう)
多くの人が右へ行ったり左へ行ったりして混乱するさま。混乱して秩序のないさま。
右顧左眄(うこさべん)
うこさべん 周囲を気にしてばかりいて、はっきりした態度がとれないこと。他人の意見や様子を気にしてばかりいて、自分の判断ができず迷うこと。
有象無象(うぞうむぞう)
種々雑多なくだらない人間や物。
内股膏薬(うちまたごうやく)
都合しだいで、あちらにつきこちらにつきして態度が一定しないこと。また、そのような人。
海千山千(うみせんやません)
世の中の経験を十分に積み、物事の裏面にまで通じてずるがしこいこと。また、そのような人。
紆余曲折(うよきょくせつ)
道などが曲りくねっていること。転じて、事情がこみいっていて、いろいろと変化すること。
雲散霧消(うんさんむしょう)
雲や霧が風や日の光にあたって、あとかたもなく散ったり消えたりするように、物事が消えてなくなること。
栄枯盛衰(えいこせいすい)
栄えたり衰えたりすること。隆盛と衰退が交互に訪れるさまを表す。
傍目八目(おかめはちもく)
側で見ている者のほうが、当事者よりかえって物事の真相や利害得失がよくわかるということ。
温厚篤実(おんこうとくじつ)
性質が穏やかで誠実であるさま。情に篤く誠実みにあふれているさま。
温故知新(おんこちしん)
昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。
音信不通(おんしんふつう)
便りや連絡が全くないこと。連絡がなく相手の様子が全くわからないこと。
開口一番(かいこういちばん)
口を開くとまず初めに。話を始めるや否や。
外柔内剛(がいじゅうないごう)
表面は穏やかそうに見えるが、実際は意志が強いこと。「内柔外剛」はその反対。
下意上達(かいじょうたつ)
下の人の心情、考えが上の人の耳に達すること。
快刀乱麻(かいとうらんま)
もつれた糸を勢いよくスパッと断ち切ることから、転じて無理難題を鮮やかに解決すること。
偕老同穴(かいろうどうけつ)
夫婦が仲睦まじいこと。夫婦の契りのかたいこと。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
仇を討つために大変な苦労、努力をすること。目的を成し遂げるために、努力を続けること。
佳人薄命(かじんはくめい)
容姿が美しく生まれついた人は数奇な運命にもてあそばれて不幸であったり、生まれつき病弱で早死にしたりするということ。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
自然の美しい風物。また、それらを鑑賞したり、材料にして詩歌や絵画などを創作したりする風雅な遊び。
合従連衡(がっしょうれんこう)
時々の利害によって他の勢力と結び付いたり離れたりする政策。はかりごとを巧みにめぐらした外交政策をもいう。
我田引水(がでんいんすい)
自分の利益になるように考えたり、取り計らったりすること。手前勝手なこと。
画竜点睛(がりょうてんせい)
物事の眼目、中心となる大切なところ。最後に大切な事を付け加えて、物事を完全に仕上げること。
感慨無量(かんがいむりょう)
はかりしれないほど身にしみること。何ともいえないほど、深く感じ入ること。
侃侃諤諤(かんかんがくがく)
正しいと思うことを遠慮することなくはっきりと言うこと。大いに議論すること。
頑固一徹(がんこいってつ)
自分の考えや態度などを少しもまげずに押し通すさま。非常に頑ななさま。また、そのような人。
換骨奪胎(かんこつだったい)
先人の詩文などの発想や表現法を借りながら、創意工夫を加えて独自の作品を作りあげる技法。
冠婚葬祭(かんこんそうさい)
元服と結婚と葬儀と祖先の祭礼のこと。日本古来の四大礼式。慶弔儀式一般にもいう。
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
善い行いを褒め勧め、悪い行いを戒め懲らすこと。
完全無欠(かんぜんむけつ)
不足や欠点が全く無いこと。
艱難辛苦(かんなんしんく)
辛い目や困難な目にあって苦しみ悩むこと。たいへんな苦労。
感奮興起(かんぷんこうき)
言葉や物事に心を動かされ、感銘を受けて奮い立つこと。
閑話休題(かんわきゅうだい)
本筋からそれていた話や無駄話をやめること。話を本筋に戻すときに用いる語。さて。それはさておき。
危機一髪(ききいっぱつ)
髪の毛一本ほどのわずかな違いで危険な状態になりそうなこと。一つ間違えば危険に陥りそうな瀬戸際。
奇奇怪怪(ききかいかい)
非常に怪しく不思議なこと。
起死回生(きしかいせい)
死にかかっているものや滅びかかっているものを再び生きかえらせること。転じて、今にもだめになりそうな物事が勢いを盛り返すこと。
起承転結(きしょうてんけつ)
4行から成る漢詩の絶句の構成を指す。1行目から順に起句、承句、転句、結句と呼ぶ。詩以外の文章にも応用され、物事の構成や順序についてもいう。
喜色満面(きしょくまんめん)
うれしそうな表情が顔全体にあらわれていること。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)
疑いの心があると、何でもないことまで恐ろしく感じたり疑わしく思えたりすること。
奇想天外(きそうてんがい)
考えなどが思いもよらないような奇抜なこと。
気息奄奄(きそくえんえん)
息も絶え絶えなさま。今にも死にそうなさま。転じて、国家や組織などが今にも滅びそうなさま。
喜怒哀楽(きどあいらく)
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。また、人間のさまざまな感情。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
多量に飲んだり食べたりすること。
旧態依然(きゅうたいいぜん)
古い状態のままで、進歩や発展のないさま。
急転直下(きゅうてんちょっか)
事態や、情勢などが大きく急激に変化すること。また、急に事態が変わって、結末、解決に向かうこと。
共存共栄(きょうそんきょうえい)
複数のものがともに生存し、ともに繁栄すること。
驚天動地(きょうてんどうち)
世間をひどく驚かすこと。
器用貧乏(きようびんぼう)
どのようなことでも一応は上手にできるため、かえって一つの事に集中できずに大成しないこと。
興味津津(きょうみしんしん)
非常に興味が感じられるさま。興味がつきないさま。
興味本位(きょうみほんい)
おもしろいかどうかだけを判断の基準にする傾向。
虚虚実実(きょきょじつじつ)
互いに、計略や秘術を尽くして渡り合うこと。
旭日昇天(きょくじつしょうてん)
朝日が勢いよく昇るように、きわめて勢いが強いさま。
玉石混淆(ぎょくせきこんこう)
良いものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。「玉石混交」とも書く。
挙国一致(きょこくいっち)
国民全体が心を一つにして同じ態度をとること。
虚心坦懐(きょしんたんかい)
心になんのわだかまりもなく、気持がさっぱりしていること。
毀誉褒貶(きよほうへん)
ほめることとけなすこと。世間の評判にもいう。
議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
さまざまな議論が戦わされること。多くの意見が出ること。
金科玉条(きんかぎょくじょう)
きわめて大切な法律や重要な規則。守るべききまり。現代では、自分の主張や立場を守るための、絶対のよりどころの意に用いる。
謹厳実直(きんげんじっちょく)
慎み深くてまじめであること。
勤倹力行(きんけんりっこう)
慎ましく仕事に励みながら、努力を重ねること。
空前絶後(くうぜんぜつご)
過去にも例がなく、これから後にも起こりそうもないこと。非常に珍しいこと。
苦心惨憺(くしんさんたん)
非常に苦心して工夫をこらすこと。
群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)
数多くの英雄がそれぞれの拠点で勢力を張り、それぞれ対立して争うこと。
軽挙妄動(けいきょもうどう)
軽はずみな行動をすること。軽率なふるまいや行動。
軽佻浮薄(けいちょうふはく)
言動が軽はずみであさはかなこと。
月下氷人(げっかひょうじん)
男女の縁をとりもつ人。媒酌人、仲人のこと。
喧喧囂囂(けんけんごうごう)
やかましく騒がしいさま。多くの人が口やかましく騒ぎたてるさま。
言行一致(げんこういっち)
言っていることと実際の行動とが同じであること。
乾坤一擲(けんこんいってき)
運命をかけていちかばちかの大勝負をすること。
捲土重来(けんどちょうらい)
一度負けた者が勢力を盛り返して再び攻め寄せること。転じて、一度失敗した者が再起すること。
堅忍不抜(けんにんふばつ)
どんな困難にもじっとこらえて心のぐらつかないこと。
権謀術数(けんぼうじゅっすう)
相手をたくみにあざむくはかりごと。種々の計略をめぐらすこと。
絢爛豪華(けんらんごうか)
ぜいたくで、きらびやかであること。きらきら輝いて華やかなこと。
行雲流水(こううんりゅうすい)
空を行く雲と流れる水のように、自然のまま滞りなく動くこと。自然のまま、なりゆきにまかせて行動すること。
豪華絢爛(ごうかけんらん)
ぜいたくで、きらびやかであること。きらきら輝いて華やかなこと。
効果覿面(こうかてきめん)
目の前に効果がはっきりと現れること。ある事柄の効果が即座に現れること。
厚顔無恥(こうがんむち)
あつかましく、恥を恥とも思わないこと。
巧言令色(こうげんれいしょく)
ことばを飾り顔色をとりつくろうこと。転じて、口先だけのことを言って他の歓心を買うさま、こびへつらうさまにいう。
公私混同(こうしこんどう)
公の物事と私的な物事とを区別しないこと。
高所大所(こうしょたいしょ)
小さいことにこだわらずに大局的に物事を見る立場。私情や偏見を入れない広い視野。
公序良俗(こうじょりょうぞく)
公共の秩序と善良な風俗や習わし。社会一般に認められる道徳観。
黄塵万丈(こうじんばんじょう)
黄色い土けむりがもうもうと空高く立ちのぼること。
広大無辺(こうだいむへん)
広さ、大きさなどが限りないこと。広くてはてしないこと。
荒唐無稽(こうとうむけい)
言説に根拠がなくて、とりとめもないこと。でたらめであること。
公平無私(こうへいむし)
行動や判断が公平で個人的な感情や利益をからませないこと。
豪放磊落(ごうほうらいらく)
気持ちが大きく快活で小事にこだわらないさま。
公明正大(こうめいせいだい)
公平で隠し事がなく、正しく堂々としていること。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所に居合わせること。また、反目し合いながらも共通の困難や利害に対して協力し合うことのたとえ。
極悪非道(ごくあくひどう)
この上なく悪く、道理や人の道にはずれること。
国士無双(こくしむそう)
国中で並ぶ者のないほどすぐれた人物。
孤軍奮闘(こぐんふんとう)
孤立した少数の軍勢で必死に戦うこと。また、援助するものもない中で、一人で懸命に努力すること。
五穀豊穣(ごこくほうじょう)
(「五穀」は米・麦・アワ・豆・キビの五種類の穀物)穀物が豊かに実ること。豊作であること。
古今東西(ここんとうざい)
昔から今までと、東西四方のすべての場所。いつでも、どこでも。
古今無双(ここんむそう)
昔から今までに並ぶものがないこと。
虎視眈眈(こしたんたん)
虎が獲物を鋭い目でねらっているさま。転じて、機会を狙って情勢を静かにうかがっているさまをいう。
後生大事(ごしょうだいじ)
来世の安楽を最も大切にし、信心を忘れないこと。転じて、いつも心をこめてつとめ励むこと。また、非常に大切にすること。
古色蒼然(こしょくそうぜん)
いかにも年月を経たように見えるさま。ふるびた趣の表れているさま。
故事来歴(こじらいれき)
昔から伝わってきた事物についてのいわれや歴史。また、物事がそういう結果になった先例や理由。
五臓六腑(ごぞうろっぷ)
漢方で、肺・心臓・脾臓・肝臓・腎臓の五臓と、大腸・小腸・胃・胆・膀胱・三焦の六腑をいう。内臓の総称。転じて、体内や腹の中、心中のすべて。
五風十雨(ごふうじゅうう)
(五日ごとに一度風が吹き、十日ごとに一度雨が降る意)気候が順当なこと。転じて、世の中が太平なこと。
孤立無援(こりつむえん)
一人ぼっちで、援助をしてくれる者もいない状態であること。
五里霧中(ごりむちゅう)
深い霧の中で方角もわからない状態。転じて、物事の事情がまったくわからず、どうしてよいかわからなくなってしまうこと。手さぐりで進むことのたとえ。
言語道断(ごんごどうだん)
あまりひどくてことばも出ないほどであること。きわめて悪くて、何ともいいようがないこと。
才気煥発(さいきかんぱつ)
頭の働きがよく、活発で目立つこと。そのすぐれた能力が外に現れること。
再三再四(さいさんさいし)
ある動作がくりかえし何度も行われるさま。たびたび。何度も何度も。
才色兼備(さいしょくけんび)
すぐれた才能と美しい容貌とをもっていること。普通、女性に対して用いられる。
左顧右眄(さこうべん)
周囲を気にしてばかりいて、はっきりした態度がとれないこと。他人の意見や様子を気にしてばかりいて、自分の判断ができず迷うこと。
三寒四温(さんかんしおん)
冬の気象をいう語。寒い日が三日続くとその後四日ほど温暖な日が続き、これが繰り返されること。徐々に暖かくなっていくことにもいう。
三三五五(さんさんごご)
あちらに三人、こちらに五人というように人が小さくかたまっているさま。また、あちらこちらに家などが散在しているさま。
山紫水明(さんしすいめい)
日に映じて、山は紫に、水は澄んで清らかにはっきりと見えること。自然の景色の美しいこと。
残念無念(ざんねんむねん)
非常に心残りであること、非常に悔しく思うこと。
三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
三拝の礼と九拝の礼。何度も繰り返し礼拝して、敬意をあらわすこと。転じて、何度も頭をさげて人に物事を頼むこと。手紙文で、末尾にしるして深い敬意を表す挨拶の語。
三面六臂(さんめんろっぴ)
(一つの体に三つの顔と六つのひじを持つ仏像から)一人で数人分の働きをすること。多方面にめざましい活躍をすることのたとえ。「八面六臂」とも。
四角四面(しかくしめん)
真四角をいう。転じて、きちんとしすぎて堅苦しいこと。厳格なこと。
自画自賛(じがじさん)
自分の描いた絵に自分で賛を書くこと。転じて、自分の行為や自分自身をほめること。
時期尚早(じきしょうそう)
ある事を行う時期としては、まだ早すぎること。
色即是空(しきそくぜくう)
この世のすべて形あるものは、その本質においてはみな実体がないものであるということ。何事にも執着するべきではないということ。
自給自足(じきゅうじそく)
必要なものを自分で生産してまかなうこと。
四苦八苦(しくはっく)
人間のあらゆる苦しみの称。転じて、非常に苦しむこと。
試行錯誤(しこうさくご)
課題が困難で、解決の見通しが容易に立たない場合、試みと失敗を重ねながら次第に解決していくこと。
自業自得(じごうじとく)
自分の行為による報いを自分の身に受けること。
自己矛盾(じこむじゅん)
自分自身の中で、言動や論理のつじつまが合わないこと。
自作自演(じさくじえん)
自分で脚本や曲などを書き自分で演じたり演奏したりすること。
時時刻刻(じじこくこく)
その時その時。時間が過ぎていくさま。また、副詞として、しだいに、の意にも用いられる。
子子孫孫(ししそんそん)
子孫の末の末。子孫の続く限り。
事実無根(じじつむこん)
事実であるという根拠がないこと。少しも事実に基づいていないこと。
獅子奮迅(ししふんじん)
物事に対処するのに、その勢いのはなはだ激しいこと。また、勇猛に行動すること。
自縄自縛(じじょうじばく)
自分の考えや言動によって、自分自身が動きがとれなくなり苦しむこと。
時代錯誤(じだいさくご)
異なる時代の現象・事件・人物・思考などを、歴史の流れを考慮しないで結びつけて理解する誤り。一般には、時代の流れに逆行した古くさい考えや行動についていう。
舌先三寸(したさきさんずん)
心がこもらず、口先だけであること。また、そのことば。
七転八倒(しちてんばっとう)
苦痛のあまりころげまわること。また、ころげまわるような苦しみや混乱のはなはだしいことのたとえにいう。
四通八達(しつうはったつ)
道路がどの方面へも通じていること。転じて、繁華な土地。人の往来の賑やかなところ。
質実剛健(しつじつごうけん)
飾り気がなく、まじめで、強く、しっかりしていること。
叱咤激励(しったげきれい)
大きな声で励まして気を奮い立たせること。
疾風迅雷(しっぷうじんらい)
風のように素早く、雷のように激しい様子。
四分五裂(しぶんごれつ)
いくつにも裂けわかれてばらばらになること。秩序をなくして乱れること。
自暴自棄(じぼうじき)
物事が思いどおりにならないために、自分で自分の身を粗末に扱い、先の事を考えないなげやりな行動をすること。やけくそになること。
四方八方(しほうはっぽう)
(「四方」は東・西・南・北の四つの方角、「八方」はそれに北東・北西・南東・南西を加えた八つの方角)あらゆる方面。あちらこちら。
四面楚歌(しめんそか)
敵の中に孤立して、助けのないこと。周囲が敵、反対者ばかりで味方のないことのたとえ。
杓子定規(しゃくしじょうぎ)
一定の基準で他を律しようとすること。きまりきった考えや形式にとらわれて、応用や融通のきかないこと。
弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)
力の弱いものが強いものの餌食になること。強者が弱者を征服して栄えること。
遮二無二(しゃにむに)
後先を考えず、がむしゃらに物事に向かうさま。むやみに。
縦横無尽(じゅうおうむじん)
自由自在であること。思う存分であること。
自由闊達(じゆうかったつ)
心が広く、物事にこだわらず思いのままにのびのびとしていること。
衆議一決(しゅうぎいっけつ)
多くの人々の評議、議論によって、意見が一致し決定すること。
終始一貫(しゅうしいっかん)
始めから終わりまで同じ態度であること。周囲の状態が変わっても、考えや態度を変えないこと。
自由自在(じゆうじざい)
自分の思いのままにすること。
周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
大いにあわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。
衆人環視(しゅうじんかんし)
大勢の人が取り巻いて見ていること。皆がみつめていること。
秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)
権威、刑罰などが非常に厳しいことのたとえ。
十人十色(じゅうにんといろ)
好みや考えなどは、人によってそれぞれみな異なるということ。
十年一日(じゅうねんいちじつ)
長い期間ずっと同じ状態にあること。
十年一昔(じゅうねんひとむかし)
十年たてば、一応、昔のこととなるということ。だいたい十年を一区切りとして、社会を見たとき、その間に著しい変化があるということ。
主客転倒(しゅかくてんとう)
主人と客の立場が逆になること。転じて、物事の順序、軽重などが逆になること。
熟読玩味(じゅくどくがんみ)
文章をよく読んで、その意味を十分に味わうこと。
取捨選択(しゅしゃせんたく)
ある基準により、選び取ったり捨てたりすること。多くのものの中からよいものや必要なものを選び取ること。
酒池肉林(しゅちにくりん)
(「酒池」は酒をたたえた池、「肉林」は肉をかけた林の意)贅沢をきわめた酒宴をいう。
出処進退(しゅっしょしんたい)
官に仕えることと退くこと。また、その職にとどまることと辞職すること。身の振り方。
首尾一貫(しゅびいっかん)
主義や態度などが始めから終わりまで変らずに同じであること。
純真無垢(じゅんしんむく)
心にけがれや邪念がなく清らかなこと。
春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)
春の風がのどかに吹くさま。転じて、何事もなく穏やかなさま。また、人の態度や性格などが温和なさま。
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)
(船が帆に追い風をいっぱいに受けて快く進むことから)物事が非常に順調であること。
上意下達(じょういかたつ)
上の者の考えや命令を下の者に伝えること。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)
勢いの盛んな者も必ず衰える時がくるということ。この世の無常であることをいう。
常住坐臥(じょうじゅうざが)
(「行住」は歩くことと止まること、「坐臥」は座る事と横になること。日常の動作の意から)日常普通の時。ふだん常々。いつも。
正真正銘(しょうしんしょうめい)
まったく偽りのないこと。まちがいなく本物であること。
小心翼翼(しょうしんよくよく)
慎み深く、小さなことにまで気を配るさま。転じて、気が小さくてびくびくしているさま。
枝葉末節(しようまっせつ)
物事の本質からはずれた細かな部分。主要ではない物事。
生老病死(しょうろうびょうし)
人間として避けられない四つの苦しみ。生まれること、老いること、病気になること、死ぬことの総称。四苦。
諸行無常(しょぎょうむじょう)
仏教で、世の中に現れるすべての現象は常に変化し生滅して、永久に変わらないものはないということ。
初志貫徹(しょしかんてつ)
最初に思い立った志を最後まで貫き通すこと。
白川夜舟(しらかわよふね)
いかにも知っているような顔をすること。知ったかぶりをすること。また、ぐっすり寝込んでいて何が起こったか全く知らないこと。
支離滅裂(しりめつれつ)
ばらばらでまとまりがつかないこと。言動などの筋道が立たないで、めちゃくちゃなこと。「理路整然」はその反対。
思慮分別(しりょふんべつ)
注意深く心を働かせ、物事の道理や善悪などを判断すること。
四六時中(しろくじちゅう)
(四に六を掛けると二十四になることから。一日が十二刻であった時代の「二六時中」を現在の二十四時間に直した言い方)二十四時間中。一日中。いつも。
心機一転(しんきいってん)
ある事をきっかけに、気持がすっかり変わること、また、変えること。
人事不省(じんじふせい)
昏睡状態に陥ること。意識不明になること。
神出鬼没(しんしゅつきぼつ)
非常にすばやく現れたり隠れたりすること。不意に現れたり姿を隠したりして、容易に居所がわからないこと。
信賞必罰(しんしょうひつばつ)
功労のある者には必ず賞を与え、罪を犯した者は必ず罰すること。
針小棒大(しんしょうぼうだい)
物事をおおげさに言うこと。
人心一新(じんしんいっしん)
人の気持ちや考えをすっかり新しいものに変えること。
新進気鋭(しんしんきえい)
その分野に新しく現れて勢いが盛んで鋭いこと。
人跡未踏(じんせきみとう)
いまだかつて人が通ったことがないこと。人がまだ足を踏み入れてないこと。
新陳代謝(しんちんたいしゃ)
古いものが次第になくなって、新しいものがそれと入れ代わること。生体内で、必要な生活物質が摂取され、不用物は排泄される作用。
震天動地(しんてんどうち)
大地を揺るがすぐらい、音や威力が大きいさま。転じて、反響が大きいこと・大事件を指す。
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
はるか先のことまで深く考えて計画を立てること。
人面獣心(じんめんじゅうしん)
(顔は人間であるが、心は獣に等しいという意から)恩義を知らない人、冷酷非情な人や義理人情をわきまえない人。
森羅万象(しんらばんしょう)
宇宙間に数限りなく存在するいっさいの物事。
水滴石穿(すいてきせきせん)
水滴が長い時間をかけて石に穴を開けることから、こつこつと小さな努力を積み重ねて、大きな成果をあげること。
頭寒足熱(ずかんそくねつ)
頭部は冷えていて足部は暖かいこと。また、そういう状態にすること。古来、健康によい状態といわれる。
晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日には外に出て田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。悠々自適の境遇をいう。
正正堂堂(せいせいどうどう)
軍隊の陣容が整っていて勢いが盛んなさま。転じて、態度が正しく立派なさま。卑怯な手段をとらず立派であるさま。
青天白日(せいてんはくじつ)
青く晴れわたった日和。快晴の天気。転じて、心に包み隠すことがないこと。やましいことがないこと。また、無罪が明らかになること。
清廉潔白(せいれんけっぱく)
心や行いが清くて正しく、私欲を図ったり不正をしたりすることのないこと。
是是非非(ぜぜひひ)
よい事はよいとし、悪い事は悪いとすること。公平な立場で判断すること。
切磋琢磨(せっさたくま)
学問や道徳、技芸、人間性などをみがき上げること。仲間同士互いに競いあい、励ましあって向上すること。
切歯扼腕(せっしやくわん)
激しく怒ったりくやしがったりする様子にいう。
絶体絶命(ぜったいぜつめい)
(「絶体」「絶命」はともに九星占いでいう凶星の名)どうしてものがれようのないせっぱ詰まった立場や状態にあること。進退きわまること。
千客万来(せんきゃくばんらい)
多数の客が入れかわり立ちかわり来て絶えまがないこと。
千軍万馬(せんぐんばんば)
多くの兵士と多くの軍馬。多くの戦場をめぐって、戦闘の経験が豊富であること。転じて、社会経験などが豊かであること。
千言万語(せんげんばんご)
多くのことば。あれこれと多くのことばを口にすること。
前後不覚(ぜんごふかく)
前後の区別がつかなくなるほど正体を失うこと。正常な判断ができなくなること。
千載一遇(せんざいいちぐう)
千年に一度しかめぐりあえないこと。そのようなまたとないすばらしい機会。
千差万別(せんさばんべつ)
さまざまのちがいがあること。多くの差異があること。
全身全霊(ぜんしんぜんれい)
体と精神のすべて。その人のもっている体力と精神力のすべて。
前人未到(ぜんじんみとう)
これまで誰も到達した人がいないこと。今まで誰も成し遂げていないこと。「前人未踏」とも書き、その場合は、今まで誰も足をふみ入れたことがないということ。
前代未聞(ぜんだいみもん)
今までに一度も聞いたことがないこと。これまでに一度も耳にしたことがないような珍しいこと。
全知全能(ぜんちぜんのう)
完全で、欠けるところのない知能と能力。すべてのことを理解し、あらゆることを行うことのできる能力。
前途多難(ぜんとたなん)
これから先や将来に困難が多くあること。
前途有望(ぜんとゆうぼう)
将来に望みや見込みがあること。
前途洋洋(ぜんとようよう)
将来が大きく開けていて希望が持てること。
千篇一律(せんぺんいちりつ)
多くの詩がどれも同じ調子で変化のないこと。転じて、多くの物事がみな同じ調子で変化がないこと。変化がなく、おもしろみがないこと。
千変万化(せんぺんばんか)
物事や状況などが次々とさまざまに変化すること。
粗衣粗食(そいそしょく)
粗末な衣服と粗末な食べ物。簡素な生活のたとえ。
創意工夫(そういくふう)
いろいろ思案して、新しい物事やよい方法を考え出すこと。また、その物事や方法。
壮言大語(そうげんたいご)
実力もないのに、実行できそうもないことや大きなことを言うこと。また、そのことば。
相思相愛(そうしそうあい)
互いに愛し合っていること。
速戦即決(そくせんそっけつ)
開戦とともに、素早く戦勝を決定づけようとすること。持久戦に対していう。転じて、闘争や論争などで、短時間で決着をつけることにもいう。
即断即決(そくだんそっけつ)
その場で判断してすぐに決定すること。
粗製濫造(そせいらんぞう)
粗雑な作り方をした品物をやたらに多く作ること。
即決即断(そっけつそくだん)
その場で判断してすぐに決定すること。
大願成就(たいがんじょうじゅ)
大きな願いがかなうこと。
大器晩成(たいきばんせい)
(大きなうつわは完成するのに時間がかかることから)大人物はその器量を現すのに時間がかかるということ。
大義名分(たいぎめいぶん)
人として、または、臣民として守らなければならない根本的な道理と分限。転じて、行いの基準となる根拠、理由づけ。
大言壮語(たいげんそうご)
実力もないのに、実行できそうもないことや大きなことを言うこと。また、そのことば。
大所高所(たいしょこうしょ)
小さいことにこだわらずに大局的に物事を見る立場。私情や偏見を入れない広い視野。
泰然自若(たいぜんじじゃく)
落ち着いて物事に動じないさま。
大胆不敵(だいたんふてき)
度胸がすわっていて物に動じないこと。大胆で敵するものがないこと。
大同小異(だいどうしょうい)
大体は同じで、少しだけ違っていること。こまかな部分は異なっているが、全体としては似たりよったりであること。大差ないこと。
大同団結(だいどうだんけつ)
多くの団体や党派が、考え方などの細部に違いはあっても、一つの目的のもとに一致し団結すること。
多士済済(たしせいせい)
すぐれた人が多くいること。
多事多難(たじたなん)
事件や災難、困難なことが多いこと。
脱亜入欧(だつあにゅうおう)
アジアを離れ、ヨーロッパの仲間入りをすること。アジアの軽視と、ヨーロッパの重視という姿勢をみせた明治以降の日本の風潮を評していう。
他力本願(たりきほんがん)
物事をなすのにすべて他人の力をあてにすることをいう。他人まかせにすること。
暖衣飽食(だんいほうしょく)
暖かな衣服を着て、腹いっぱいに食べること。物質的に何の不足もなく生活すること。
断崖絶壁(だんがいぜっぺき)
切り立った崖。非常に険しい崖。
単純明快(たんじゅんめいかい)
簡単でこみいっておらず、筋道がはっきりしていてわかりやすいこと。
男尊女卑(だんそんじょひ)
男性を尊重し女性を軽視すること。また、そのような社会慣習。
単刀直入(たんとうちょくにゅう)
(ただ一人で刀を執り、敵陣に斬り入ることの意から)前置きや遠まわしな表現を抜きにして、ただちに要点に入ること。
中肉中背(ちゅうにくちゅうぜい)
太ってもなくやせてもなく、背丈が高くもなく低くもない体型。
昼夜兼行(ちゅうやけんこう)
昼も夜も休まず道を急ぐこと。また、昼夜の区別なく仕事をすること。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
眼前の違いや利益にとらわれて、結局は同じであることに気づかないこと。また、詐術をもって人を欺き愚弄すること。
彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)
(心に彫りつけ骨にちりばめる意)非常に苦心すること。また、詩文などを苦心して磨き上げること。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)
朝に命令を下し、その日の夕方にそれを改めること。命令が頻繁に変わって一定しないこと。
直情径行(ちょくじょうけいこう)
感情をいつわらないで思うとおりに行動すること。
直立不動(ちょくりつふどう)
かかとをそろえてまっすぐに立ち、身動きをしないこと。
猪突猛進(ちょとつもうしん)
一つのことに向かって向こう見ずにものすごい勢いで突き進むこと。
沈思黙考(ちんしもっこう)
沈黙して、深く考えること。
津津浦浦(つつうらうら)
いたるところの港や海岸。また、国中、全国いたるところ。
亭主関白(ていしゅかんぱく)
亭主が一家で絶対的権威を握っていること。夫が非常にいばっていること。
適材適所(てきざいてきしょ)
ある仕事や業務に適した才能を持っている者をそれに適した地位、任務につけること。
徹頭徹尾(てっとうてつび)
始めから終わりまで同じ方針や考えを貫くさま。最初から最後まで。どこまでも。また、何から何まで残らず。
手練手管(てれんてくだ)
(「手練」も「手管」も人をだます手段の意)人をだます手段。人をあやつりだます技巧。
天衣無縫(てんいむほう)
(天人の着物には縫い目のような人工の跡がないことから)文章、詩歌などに技巧の跡が見えず、ごく自然に出来上がっていてしかも完全で美しいこと。また、人柄などが、無邪気で飾り気がないこと。
天涯孤独(てんがいこどく)
この世に身寄りが一人もいないこと。また、遠く離れた異郷に、ただ一人暮らすこと。
天下一品(てんかいっぴん)
(世界にただ一つしかない品の意から)他に比べるものがないほどすぐれていること。また、そのような物。
天下泰平(てんかたいへい)
世の中がよく治まり平和なこと。また、何事もなく平穏無事でのんびりしていること。
電光石火(でんこうせっか)
(「電光」はいなびかり、「石火」は火打ち石を打って出る火)きわめて短くはかない時間。また、動作や振舞いがきわめてすばやいことをたとえて言う。
天真爛漫(てんしんらんまん)
うわべを飾ったところが少しもなく、ありのままであること。無邪気で屈託のないこと。
天地神明(てんちしんめい)
天地の神々。
天罰覿面(てんばつてきめん)
悪行の報いがすぐ現れること。悪事を働くと即座に天が罰を下すこと。
天変地異(てんぺんちい)
(「天変」は天空に起こる変動で、風・雨・雷・日食・月食・彗星など、「地異」は地上に起こる異変で、地震・洪水などをいう)天地の間に起こる自然の異変。
当意即妙(とういそくみょう)
すばやく、その場に適応した機転をきかすこと。
同行二人(どうぎょうににん)
二人づれであること。多く西国巡礼者がいつも弘法大師といっしょにあるという意で笠などに書きつける語。
同工異曲(どうこういきょく)
音楽の演奏や詩文などの技巧は同じだが、趣や表されたものが異なること。転じて、見かけは違うようでも内容は同じであること。
同床異夢(どうしょういむ)
(同じ床に寝ながらそれぞれ違う夢を見ることの意から)行動をともにしていながら、まったく別々の事を考えていること。同じ立場や同じ仕事をしている者でも、考え方や目標などが異なっていること。
東奔西走(とうほんせいそう)
東に西に奔走すること。あちらこちらとせわしなく駆け回ること。
党利党略(とうりとうりゃく)
政党や党派などの利益と策略。
得意満面(とくいまんめん)
得意な気持が顔いっぱいにあふれること。
独断専行(どくだんせんこう)
自分だけの判断で、勝手に行動すること。
独立独行(どくりつどっこう)
他人に頼ることなく、自力で自分の信ずるところを行うこと。
独立独歩(どくりつどっぽ)
他人に頼ることなく、自力で自分の信ずるところを行うこと。
徒手空拳(としゅくうけん)
手に何も持たないこと。また、自分の身一つだけで頼むべきもののないこと。
内柔外剛(ないじゅうがいごう)
内心は柔弱なのに外見は剛強に見えること。「外柔内剛」はその反対。
内憂外患(ないゆうがいかん)
国内の心配事や外国との間に生じるわずらわしい事態。内外の心配事。
難行苦行(なんぎょうくぎょう)
仏教で、さまざまな苦難に耐えて行う修行。転じて、ひどく苦労すること。
難攻不落(なんこうふらく)
攻撃するのが困難で、容易に陥落しないこと。
南船北馬(なんせんほくば)
(中国でその交通に、南部は川や運河が多いので船を、北部は山や平原が多いので馬を多く用いるところから)絶えず旅を続けること。各地にせわしく旅行すること。
二者選一(にしゃせんいつ)
二つの事物のうち、一方を選ぶこと。
二者択一(にしゃたくいつ)
二つの事物のうち、一方を選ぶこと。
二束三文(にそくさんもん)
(金剛草履が二足で三文の値であったところからという)数が多いのに値段がきわめて安いこと。捨て売りにする値段。
日常茶飯(にちじょうさはん)
(毎日の食事の意から)日々のありふれたこと。
日進月歩(にっしんげっぽ)
日に月に絶えまなく進歩すること。絶えず進歩すること。
二人三脚(ににんさんきゃく)
二人が横に並び、内側の足首を互いにひもで結び合わせて走ること。また、その競技。転じて、二人で協力して事をなしとげていくこと。
二律背反(にりつはいはん)
哲学で、相互に矛盾する二つの命題が同等の妥当性をもって主張されること。
熱烈峻厳(ねつれつしゅんげん)
妥協を許さない厳しさで、情熱を注ぐこと。
拈華微笑(ねんげみしょう)
言葉を使わず、心から心へ伝えること。
破顔一笑(はがんいっしょう)
顔をほころばせてにっこりと笑うこと。
博学多識(はくがくたしき)
ひろく諸学に通じて、知識が豊富であること。
薄志弱行(はくしじゃっこう)
意志が弱く、物事を断行する気力に乏しいこと。
白砂青松(はくしゃせいしょう)
白い砂と青い松。海岸などの美しい景色をいう語。
拍手喝采(はくしゅかっさい)
手をたたいてほめそやすこと。
博覧強記(はくらんきょうき)
書物をひろく読み、それらをよく記憶して豊かな知識をもっていること。
薄利多売(はくりたばい)
利益を少なくして安い値段で品物を多く売り、全体としての利益をあげること。
馬耳東風(ばじとうふう)
(「東風」は春風。馬は東風が吹いてもうれしいとも何とも感じないという意から)人の意見や批評などを心にとめないで、聞き流すこと。他人のことばに耳をかさないこと。
破竹之勢(はちくのいきおい)
竹が一気に割れるさまから、止めることができないぐらい勢いの激しいさま。
八面六臂(はちめんろっぴ)
(一つの体に八つの顔と六つのひじを持つ仏像から)一人で数人分の働きをすること。多方面にめざましい手腕を発揮することのたとえ。
八方美人(はっぽうびじん)
(どこから見ても難点のない美人の意から)誰からも悪く思われないように、如才なくふるまうこと。また、その人。
波瀾万丈(はらんばんじょう)
変化が非常に激しいこと。
万古不易(ばんこふえき)
永遠に変わらないこと。
万死一生(ばんしいっしょう)
ほとんど助かるとは思えないほどの危険な状態。また、そのような状態からかろうじて命が助かること。また、必死の覚悟を決めること。
半死半生(はんしはんしょう)
今にも死にそうなこと。死にかかっていること。
半信半疑(はんしんはんぎ)
なかば信じ、なかば疑うこと。真偽の判断に迷うこと。
美辞麗句(びじれいく)
美しいことばやひびきのよい文句。特に、うわべだけを飾り立てた文句をいうことが多い。
美人薄命(びじんはくめい)
容姿が美しく生まれついた人は数奇な運命にもてあそばれて不幸であったり、生まれつき病弱で早死にしたりするということ。
眉目秀麗(びもくしゅうれい)
容貌のすぐれて美しいこと。特に、男性の容貌についていう。
百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
多くの戦いに参加して鍛えられること。転じて、多くの経験をつんでいること。
百花斉放(ひゃっかせいほう)
(1956年、「百家争鳴」とともに中国で唱えられたスローガン)さまざまな学問や芸術が盛んにならび行われること。また、それに関する議論が自由、かつ活発に行われること。
百家争鳴(ひゃっかそうめい)
(1956年、「百花斉放」とともに中国で唱えられたスローガン)多くの学者、文化人が、自説を自由に発表し論争すること。
百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
種々の花が咲きみだれること。転じて、すぐれた事柄や人物が、一時期にたくさん現れること。
百鬼夜行(ひゃっきやこう)
種々の妖怪が夜に列をなして歩き回ること。転じて、多くの悪人や怪しい人々が、勝手気ままに振舞うこと。
百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
すべて命中すること。転じて、計画や予想などが、すべてその通りになること。
表裏一体(ひょうりいったい)
相反する二つの物が一つになること。二つの物の関係が密接で切りはなせないこと。
疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れ果ててくたくたになること。ひどく疲れて苦しむこと。
品行方正(ひんこうほうせい)
行いがきちんとして正しいこと。
風光明媚(ふうこうめいび)
自然のながめがよいこと。山や川の景色が清らかで美しいこと。
武運長久(ぶうんちょうきゅう)
戦場での幸運、軍人としての運が長く続くこと。
不易流行(ふえきりゅうこう)
新しみを求めてたえず変化する流行性にこそ、永遠に変わることのない不易の本質があり、不易と流行とは根元において一つであるとし、それは風雅の誠に根ざすものだとする説。
不可抗力(ふかこうりょく)
天災、地変、不慮の事故など人の力では抵抗したり防止したりすることのできない力や事態。
複雑怪奇(ふくざつかいき)
非常に複雑で不思議なこと。
不倶戴天(ふぐたいてん)
相手をこの世に生かしておかないこと。殺すか殺されるか、いっしょには生存できないほど恨んでいること。怨みや憎しみが深く報復せずにはいられないこと。また、そのような間柄。
富国強兵(ふこくきょうへい)
国の財力を富ませ、兵力を強めること。
不惜身命(ふしゃくしんみょう)
仏道を修めるためには、みずからの身や命をも顧みないこと。また、その心構えや態度。また一般に、仏道以外の物事についてもいう。
夫唱婦随(ふしょうふずい)
夫が言い出して、妻がこれに従うこと。夫妻がよく和合していること。
不即不離(ふそくふり)
互いの関係がつきもせず、離れもしないこと。つかずはなれず。
二股膏薬(ふたまたごうやく)
都合しだいで、あちらにつきこちらにつきして態度が一定しないこと。また、そのような人。
不撓不屈(ふとうふくつ)
どんな困難に出あっても心がくじけないこと。
不得要領(ふとくようりょう)
要領を得ないこと。あいまいでわけのわからないこと。
不偏不党(ふへんふとう)
どの党、どの主義にも加わらないこと。どちらにもかたよらないで、公正、中立の立場に立つこと。
不眠不休(ふみんふきゅう)
眠りも休みもしないこと。睡眠も休憩もせず熱心に事にあたることをいう。
不要不急(ふようふきゅう)
必要ではなく、急を要しないこと。
不立文字(ふりゅうもんじ)
悟りは経論の文字やことばなどによらず、心から心へ伝えるものであるということ。経論の説く真髄を捉え、経論を超えることを示したことば。
不老長寿(ふろうちょうじゅ)
いつまでも年をとらず、長生きすること。
不老不死(ふろうふし)
いつまでも年をとらず、また死なないこと。
付和雷同(ふわらいどう)
自分の主義や主張をもたないで、他人の説にわけもなく同調すること。
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
骨身を惜しまず働くこと。力の限り努力すること。
文武両道(ぶんぶりょうどう)
文事と武事との二面。また、その両方にすぐれていること。学問とスポーツの両方にすぐれていること。
文明開化(ぶんめいかいか)
人知が発達し、世の中が開けて生活が便利になること。特に日本では、明治初年、西洋文化を積極的に輸入し、急速に近代化、欧化した現象をいう。
平穏無事(へいおんぶじ)
これといって変ったこともなく穏やかなこと。
平身低頭(へいしんていとう)
身をかがめ、頭を低くさげて恐縮すること。ひたすらあやまること。
平平凡凡(へいへいぼんぼん)
極めてありふれていること。また、そのさま。
変幻自在(へんげんじざい)
姿を現したり消えたり、また、変えたりすることが思うままであること。
片言隻語(へんげんせきご)
ほんのわずかなことば。ちょっとしたことば。
片言隻句(へんげんせっく)
ほんのわずかなことば。ちょっとしたことば。
偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)
漢字の構成部分、偏(へん)・旁(つくり)・冠(かんむり)・脚(あし)のこと。右の四種のほか、構(かまえ)・繞(にょう)などがあり、これらを含めての総称としても用いる。
暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)
度を過ごして飲食すること。
傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
人前をはばからず勝手気ままな言動をすること。他人を無視して思うままの言動をすること。
飽食暖衣(ほうしょくだんい)
暖かな衣服を着て、腹いっぱいに食べること。物質的に何の不足もなく生活すること。
茫然自失(ぼうぜんじしつ)
あっけにとられて、我を忘れてしまうこと。
抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)
腹をかかえて、倒れそうになるほど大笑いすること。
本家本元(ほんけほんもと)
いちばん大もとの家や人。また、物事の大もと、中心となるところ。
本末転倒(ほんまつてんとう)
根本の大切な事と、枝葉のつまらない事とを取り違えること。
磨励自彊(まれいじきょう)
自ら進んで、大いに修行に励み努力すること。
満身創痍(まんしんそうい)
体中傷だらけであること。転じて、精神的にひどく痛めつけられること。
未来永劫(みらいえいごう)
未来にわたり永久であること。永遠。
無我夢中(むがむちゅう)
ある物事に熱中して、自分を忘れること。一つの事に心を奪われて我を忘れること。
無芸大食(むげいたいしょく)
特にすぐれた才芸もなく、ただ大食すること。また、そのような人。
無知蒙昧(むちもうまい)
知識がなく物事の道理を知らないこと。
無念無想(むねんむそう)
仏教で、無我の境地に入り、一切の想念を離れること。転じて、何も考えないこと。
無病息災(むびょうそくさい)
病気もせず、健康であること。
無味乾燥(むみかんそう)
物事におもしろみや味わいがないこと。
無理算段(むりさんだん)
無理をして物事や金銭の融通をつけること。
無理難題(むりなんだい)
道理に外れた言いがかり。解決の不可能なことがわかりきっている問題。
無理無体(むりむたい)
相手の意向にかまわず、強いて物事を行うこと。
明鏡止水(めいきょうしすい)
(曇りのない鏡と静かな水の意から)邪念がなく澄みきった心境。
名所旧跡(めいしょきゅうせき)
景色のよさや歴史的事件や建築物などで、昔から広く知られている土地。
明窓浄机(めいそうじょうき)
明るい窓と清潔な机。明るく清潔な書斎をいう。
明眸皓歯(めいぼうこうし)
美しく澄んだ眸(ひとみ)と白く整った歯。また、そのような人。美人のたとえに用いる。
明明白白(めいめいはくはく)
非常にはっきりしていて、少しも疑わしい点がないさま。事柄がきわめて明確であるさま。
滅私奉公(めっしほうこう)
私心を捨て去って公のために尽くすこと。また、主人に忠誠を尽くすこと。
面従腹背(めんじゅうふくはい)
表面では服従するようにみせかけて、内心では反抗すること。
面目躍如(めんもくやくじょ)
世間の評価や地位にふさわしい活躍をして、生き生きとしているさま。世間に対して顔がたつこと。
門外不出(もんがいふしゅつ)
大切な品物をその家の門の外へ持ち出さないこと。転じて、貴重な物を他人に見せたり貸したりしないこと。秘蔵すること。
焼肉定食(やきにくていしょく)
日本の食堂などで提供されている定食の一つ。なお、四字の漢字で構成された言葉だが四字熟語ではない。
夜郎自大(やろうじだい)
自分の力量を知らないでいばること。
唯一無二(ゆいいつむに)
ただ一つで、二つとないこと。
唯我独尊(ゆいがどくそん)
この世界にわれよりも尊いものはないということ。転じて、自分だけが偉いとうぬぼれること。
有形無形(ゆうけいむけい)
形のあるものと、形のないもの。目に見えるものと、目に見えないもの。
有言実行(ゆうげんじっこう)
言ったことは必ず実行すること。また、格別に言いたてて事を行うことをもいう。
優柔不断(ゆうじゅうふだん)
ぐずぐずして物事の決断の鈍いこと。
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
力のまさっているものが勝ち、劣っているものが負けること。特に、生存競争で強者や適者が栄え、そうでないものが滅びること。
融通無碍(ゆうずうむげ)
考え方や行動が何物にもとらわれず自由であること。
有職故実(ゆうそくこじつ)
古来の朝廷や武家の行事・儀礼・官職・制度・服飾・法令・軍陣などの先例や典故をいう。また、それらを研究する学問。
有名無実(ゆうめいむじつ)
名だけがあって、その実質のないこと。名前が意味するほど実際には価値がないこと。
悠々自適(ゆうゆうじてき)
俗世間にわずらわされず、心のおもむくままにゆったりと日を過ごすこと。
油断大敵(ゆだんたいてき)
油断は失敗の原因であることが多く重大な敵であるということ。油断することを戒めた語。
用意周到(よういしゅうとう)
細かいところまで心配りが行き届いていること。少しも手ぬかりがないこと。
容姿端麗(ようしたんれい)
姿かたちが整っていて美しいこと。
鷹視狼歩(ようしろうほ)
鷹のように鋭く狼のように獰猛なことから、隙がなく荒々しい様子や人。
羊頭狗肉(ようとうくにく)
(羊の頭を店頭に掲げておきながら、犬の肉を売ることから)表面と内容とが一致していないこと。外見や宣伝は立派だが中身が伴わないこと。
余裕綽綽(よゆうしゃくしゃく)
ゆったりとしていてあせらないさま。落ち着き払っているさま。
落花狼藉(らっかろうぜき)
花が散り乱れること。また、花を散らし乱すこと。転じて、物の散り乱れるさまや散り乱すさまのたとえ。
乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)
無法な振る舞いをして他を侵すこと。荒々しい行いをしてあばれること。
利害得失(りがいとくしつ)
利益と損失。得ることと失うこと。
戮力協心(りくりょくきょうしん)
全員の力を集結させ、物事に取り組むこと。
離合集散(りごうしゅうさん)
離れたり集まったりすること。また、それを繰り返すこと。
立身出世(りっしんしゅっせ)
成功して世間に名をあげること。
流言飛語(りゅうげんひご)
世間に広まっている根も葉もないうわさやデマ。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
(頭が竜で、尾が蛇であること)初めは盛んで、終わりの振わないこと。
粒粒辛苦(りゅうりゅうしんく)
(穀物の実のひと粒ひと粒が辛苦の結晶であるということ。米を作る農民の苦労をいった語から)こつこつと苦労や努力を積むこと。物事を成就するために地道な努力を続けること。
竜驤虎視(りょうじょうこし)
竜が点に昇り虎が鋭く四方を見渡すさまから転じて、世の中を威圧するように活気や勢いを示すこと。
理路整然(りろせいぜん)
話や考えの筋道などが整っているさま。「支離滅裂」はその反対。
臨機応変(りんきおうへん)
その時やその場面に応じて、適切な手段を施すこと。
冷汗三斗(れいかんさんと)
(「三斗」は尺貫法で約54リットル。多量であることのたとえ)恐ろしさや恥かしさでひどく汗をかくこと。ひどく恐ろしい思いや恥かしい思いをすること。
冷酷無情(れいこくむじょう)
思いやりがなく無慈悲であること。
狼貪虎視(ろうどんこし)
狼や虎のように貪欲で、野心が強いさま。
六根清浄(ろっこんしょうじょう)
(「六根」は目・耳・鼻・舌・身・意のこと)六根から生じる執着を断ち切って、心身ともに清浄になること。また、その境地。また、六根の不浄を祓い清めるために、山参りの修行者や登山者などが唱えることば。
論功行賞(ろんこうこうしょう)
功績の有無や大小を良く調べ定めて、それにふさわしい賞を各人に与えること。
和魂洋才(わこんようさい)
日本人固有の精神をもって西洋伝来の学問や知識を取捨し、活用すること。明治以後、日本の洋学摂取の際に用いられた。
和衷協同(わちゅうきょうどう)
和みうちとけるほど心を通い合わせ、協力して励むこと。
和洋折衷(わようせっちゅう)
日本の様式と西洋の様式とをとり合わせること。