合言葉(あいことば)
前もって打ち合わせておいて、味方どうしであることを確認する合図の言葉。
愛煙家(あいえんか)
タバコを好んで吸う人。タバコ好き。
青海原(あおうなばら)
一面に青く広々とした海。
青写真(あおじゃしん)
おおよその計画。また、未来の構想。
青天井(あおてんじょう)
青い空を天井に見立てた語。
青二才(あおにさい)
経験の浅い年若い男。
商三年(あきないさんねん)
商売での利益を上げるまでには3年かかる。3年は辛抱せよということ。
秋日和(あきびより)
秋の、よく晴れて、さわやかな天気。
悪材料(あくざいりょう)
一般に悪い結果をもたらす要因。
悪趣味(あくしゅみ)
俗悪な趣味。また、人の嫌がることを平気でやること。
悪循環(あくじゅんかん)
ある事柄が他の悪い状態を引き起こし、それがまた前の事柄に悪影響を及ぼす関係が繰り返されて、事態がますます悪くなること。
悪条件(あくじょうけん)
物事の成功や成立を阻むような条件。
悪知識(あくちしき)
仏語。悪法・邪法を説いて悪に誘い込む人。悪い師や友。
浅知恵(あさぢえ)
浅はかな考え。
値千金(あたいせんきん)
きわめて大きな価値、意義をもつこと。
姉御肌(あねごはだ)
思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見がよい女性の気性。
天邪鬼(あまのじゃく)
ひねくれた性格のこと。
雨模様(あめもよう)
雨の降りそうな空の様子。
現人神(あらひとがみ)
人の姿をして、この世に現れた神。
荒療治(あらりょうじ)
物事を立て直すための思い切った処置や改革を行うこと。
暗暗裏(あんあんり)
人の知らないうち。ひそかな状態。
安本丹(あんぽんたん)
間が抜けていて愚かなこと。また、そういう人。
意気地(いくじ)
物事をなしとげようとする気力。
意固地(いこじ)
かたくなに意地を張ること。また、そのさま。
居酒屋(いざかや)
酒類とそれに伴う料理を提供する飲食店で、日本式の飲み屋。
十六夜(いざよい)
陰暦8月16日の夜。また、その夜の月。
偉丈夫(いじょうふ)
体が大きくてたくましい男。また、人格のすぐれている男。
為政者(いせいしゃ)
政治を行う者。
居丈高(いたけだか)
人に対して威圧的な態度をとるさま。
韋駄天(いだてん)
足の速い人の例え。
一見識(いちけんしき)
しっかりした考え。人並みすぐれたものの見方。
一人物(いちじんぶつ)
ひとりの人。見識のある人物。
一大事(いちだいじ)
放置できない重大な出来事。
一人前(いちにんまえ)
技能などが人並みの域に達すること。また、その世界で通用するほどになっていること。
一目散(いちもくさん)
わき目もふらずに走るさま。
一角獣(いっかくじゅう)
ヨーロッパに伝わる伝説上の動物。体はウマの形をし、額に魔力を持つ一本の角が生えている。ユニコーン。
一家言(いっかげん)
その人独特の意見や主張。また、ひとかどの見識のある意見。
一隻眼(いっせきがん)
ものを見抜く特別な眼識。独特の批評眼。
一張羅(いっちょうら)
所有している衣服の中で、たった一着きりの上等のもの。とっておきの晴れ着。
一丁字(いっていじ)
一つの文字。
一辺倒(いっぺんとう)
一方にだけかたよること。一つの方面にだけ熱中すること。
一本気(いっぽんぎ)
物事をいちずに思いこむ性質であること。また、そのさま。
居留守(いるす)
家にいながら、不在をよそおうこと。
色眼鏡(いろめがね)
偏った物の見方。先入観にとらわれた物の見方。
氏素性(うじすじょう)
家柄・家系や経歴。
内弁慶(うちべんけい)
家の中ではいばりちらすが、外では意気地のないこと。また、そういう人。
有頂天(うちょうてん)
大得意となり舞い上がること。
運鈍根(うんどんこん)
成功を収める上で重要とされる、三つの資質。運が良いこと。粘り強いこと。根気があること。
絵空事(えそらごと)
大げさで現実にはあり得ないこと。誇張した表現。
江戸前(えどまえ)
人の性質や食物の風味などが江戸の流儀であること。
演繹法(えんえきほう)
演繹による推理の方法。代表的なものに三段論法がある。
燕尾服(えんびふく)
男子の正式礼服。色は黒で、上着の後ろの裾が長く、先がツバメの尾のように長く割れており、ズボンの側線を黒絹で縁どる。ネクタイは白の蝶結びとする。
閻魔帳(えんまちょう)
閻魔王が死者の生前の行為や罪悪を書きつけておくという帳簿。
横海鱗(おうかいりん)
海いっぱいになるほど大きな魚。転じて大人物のこと。
往生際(おうじょうぎわ)
追いつめられてどうしようもなくなったとき。また、その時の態度。心理的な意味でもいう。
大銀杏(おおいちょう)
武士の髪形で、髷(まげ)の先をイチョウの葉の形に広げて結うもの。相撲では十両以上の力士が結う。
大海原(おおうなばら)
広々とした海。
大袈裟(おおげさ)
物事を実質以上に誇張するさま。また、誇張されたさま。
大御所(おおごしょ)
すでに引退して表面に出ないが、その世界で大きな勢力をもっている人。
大雑把(おおざっぱ)
細かい部分への注意が省かれ、大きな部分だけが扱われているさま。注意が行き届いていないさまや、敢えて細部を省略するさまなどを表す表現。
1年の最終の日。12月31日。
幼馴染(おさななじみ)
幼い時に親しみ馴れていたこと。また、その人。
御釈迦(おしゃか)
作り損ねた製品。不良品。また、使いものにならなくなったもの。
御陀仏(おだぶつ)
死ぬこと。物事がだめになること。また、失敗に終わること。
御転婆(おてんば)
若い女性が、恥じらいもなく、活発に行動すること。また、そのさまや、そのような娘。
音沙汰(おとさた)
便り。連絡。また、訪れ。
十八番(おはこ)
その人のいちばん得意とすること。得意の芸。
御百度(おひゃくど)
社寺の境内の一定の場所から神前、仏前までを100回往復して参拝し、願いごとがかなうように神仏に祈ること。お百度参りの略称。
表看板(おもてかんばん)
世間に対して掲げる名目。
表沙汰(おもてざた)
内密にしたいことが世間に知れ渡ること。
親分肌(おやぶんはだ)
人の面倒をよくみて頼りになるような気性であること。
折紙付(おりがみつき)
事物の価値や人物の力量、資格などが、保証するに足りるという定評のあること。
怪気炎(かいきえん)
調子がよすぎて、真実味がないように聞こえる、盛んな意気。
怪文書(かいぶんしょ)
信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書。
案山子(かかし)
田畑に立てて、鳥獣をおどし、その害を防ぐ人形。
陰日向(かげひなた)
日の当たらない所と日の当たる所。
影武者(かげむしゃ)
敵の目を欺くために、大将などと同じ服装をさせた身代わりの武者。
風見鶏(かざみどり)
鶏をかたどった風向計。西洋で、寺院の塔の上などに取りつけてある。
片意地(かたいじ)
自分の考えを執拗に押し通すこと。
金釘流(かなくぎりゅう)
金釘を並べたようなへたな筆跡を、あざけっていう語。
金槌頭(かなづちあたま)
頑固で融通の利かないこと。
金壺眼(かなつぼまなこ)
落ちくぼんで丸い目。
過不及(かふきゅう)
度が過ぎることと及ばないこと。適度でないこと。
過保護(かほご)
子供などに必要以上の保護を与えること。
紙芝居(かみしばい)
物語を何枚かの絵にして、劇的に説明を加えていくもの。
紙一重(かみひとえ)
1枚の紙の厚さほどのきわめてわずかな違い。
空威張(からいばり)
実力がないのにえらそうにしたり、また、強そうな様子をしたりすること。
空元気(からげんき)
うわべだけ元気よく見せること。また、見せかけの元気。
皮算用(かわざんよう)
物事がまだ実現しないうちから、それを当てにしてあれこれ計画を立てること。
間一髪(かんいっぱつ)
事態が極めて差し迫っていること。その寸前のところ。
閑古鳥(かんこどり)
カッコウの異名。もの淋しいさまのたとえにいう。
感無量(かんむりょう)
感慨がはかりしれないほど大きいさま。何もいえないほど深く感じいるさま。
生一本(きいっぽん)
純粋でまじりけのないこと。物事にまっすぐに打ち込んでいく性質。
乞巧奠(きこうでん)
陰暦7月7日の行事。女子が手芸・裁縫などの上達を祈ったもの。
稀覯本(きこうぼん)
古書や限定版など、世間に流布することがまれで、珍重される書物。
気丈夫(きじょうぶ)
気持ちがしっかりしていること。
几帳面(きちょうめん)
細かいところまで、物事をきちんと行うさま。
木賃宿(きちんやど)
江戸時代、宿駅で、客の持参した食料を煮炊きする薪代(木銭、木賃)だけを受け取って宿泊させた、最もふるい形式の旅宿。
着道楽(きどうらく)
着る物にぜいたくをして楽しむこと。また、その人。
既得権(きとくけん)
個人、または国家が一たび獲得した権利。
急先鋒(きゅうせんぽう)
先頭に立って勢いよく行動したり、主張したりすること。また、その人。
橋頭堡(きょうとうほ)
敵地などの不利な地理的条件での戦闘を有利に運ぶための前進拠点。
綺羅星(きらぼし)
夜空にきらきらと輝くたくさんの星。明るいものや立派な人などが数多く並んでいることのたとえ。
麒麟児(きりんじ)
才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者。
近似値(きんじち)
真の値に近い値。真の値に、実用にさしつかえのない程度の誤差が加わった値。
金字塔(きんじとう)
後世に永く残るすぐれた業績。
形而上(けいじじょう)
哲学で、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。
下克上(げこくじょう)
下の者が上の者に打ち勝って権力を手中にすること。
月桂冠(げっけいかん)
古代ギリシアで、霊木である月桂樹の枝葉でつくった冠。競技の優勝者に与えられた。転じて、名誉または名誉ある地位をいう。
下手物(げてもの)
一般から邪道、風変わりと見られているもの。
下馬評(げばひょう)
直接関係のない人たちがするうわさ・評判。
外連味(けれんみ)
はったりやごまかし。
原動力(げんどうりょく)
物事の活動のもととなる力。
紅一点(こういってん)
多くの男性の中にただ一人いる女性。
好好爺(こうこうや)
気のいいおじいさん。善意にあふれた老人。
硬骨漢(こうこつかん)
意志が強く、権力に屈せず、容易に自分の主義・主張を曲げない男。
好事家(こうずか)
人と変わった物事が好きな人。風流が好きな人。
古古米(ここまい)
収穫年度を2年経過した米。
小細工(こざいく)
一時しのぎの効果しかない方策や手段。
腰巾着(こしぎんちゃく)
上司や権力者に常に付き従っている人を嘲っていう表現。
後日談(ごじつだん)
ある事件や物語などが一段落ついた、その後の話。
御破算(ごはさん)
今までの行きがかりを一切捨てて、元の何もない状態に戻すこと。
破落戸(ごろつき)
一定の住所、職業を持たず、あちこちをうろついて、他人の弱味につけこんでゆすり、嫌がらせなどをする悪者。
金輪際(こんりんざい)
強い決意をもって否定する意を表す語。絶対に。断じて。
最高潮(さいこうちょう)
ある雰囲気や感情などが最も高まった状態。
歳時記(さいじき)
四季の事物や年中行事などをまとめた書物のこと。
早乙女(さおとめ)
田植えをする少女。
匙加減(さじかげん)
手加減。手ごころ。
殺風景(さっぷうけい)
景色や風景に変化がなく趣がないさま。
茶飯事(さはんじ)
ごくありふれたこと。
五月雨(さみだれ)
陰暦5月ごろに降りつづく長雨。
猿芝居(さるしばい)
猿に芝居のまねをさせる見世物。すぐ見すかされてしまうような、あさはかなたくらみ。
猿真似(さるまね)
猿が人の動作をまねるように、考えもなく、むやみに他人の真似をすること。
三箇日(さんがにち)
正月の元日から3日までの3日間。
三枚目(さんまいめ)
こっけいなことを言ったりしたりする人。
直談判(じかだんぱん)
間に人を入れないで、直接相手と交渉すること。
試金石(しきんせき)
金など貴金属の鑑定に用いられる黒色の硬い石。物の価値や人の力量などを計る基準となる物事。
獅子吼(ししく)
雄弁をふるうこと。意気盛んな大演説をすること。
自堕落(じだらく)
人の行いや態度などにしまりがなく、だらしないこと。
地団駄(じだんだ)
怒ったり悔しがったりして、激しく足を踏み鳴らすこと。
七福神(しちふくじん)
福徳の神として信仰される七人の神。大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋の七神。
四天王(してんのう)
ある部門や臣下・弟子などの中で、最もすぐれている者4人の称。
注連縄(しめなわ)
一般的に、神域・聖域を外界から隔てる結界として用いられる縄。正月には一般家庭の玄関などにも飾られる。
仕舞屋(しもたや)
今までの商売をやめた家。商家ではない一般の家。
集大成(しゅうたいせい)
多くのものを集めて、一つのまとまったものにすること。また、そのもの。
守銭奴(しゅせんど)
金をため込むことばかりに執心する、けちな人。
修羅場(しゅらば)
血みどろの激しい戦いや争いの行われる場所。
松竹梅(しょうちくばい)
三つとも寒さに耐えるところから、歳寒の三友とよび、めでたいものとして慶事に使われる。
正念場(しょうねんば)
人の真価や真の実力などが試される、非常に重要な局面を指す表現。
食用花(しょくようばな)
植物の花を食材として用いること、また、食用に供せられる花のこと。
序破急(じょはきゅう)
雅楽の楽曲構成上の三区分。
白装束(しろしょうぞく)
全身白ずくめの服装のこと。
白無垢(しろむく)
表裏白一色で仕立てた和服。
新機軸(しんきじく)
それまでのものとは違った、新しい工夫ややり方。
蜃気楼(しんきろう)
光の異常屈折現象の一つ。大気密度が気温の相違に伴い、場所によって異なることにより生じる。
真骨頂(しんこっちょう)
そのものが本来もっている姿。
神通力(じんつうりき)
超人的な能力。
新天地(しんてんち)
新しい世界。新しい活躍の場所。
審美眼(しんびがん)
美を的確に見極める能力。
素寒貧(すかんぴん)
貧乏で何も持たないこと。まったく金がないこと。また、そういう人。
数寄屋(すきや)
茶の湯のための建物。
助太刀(すけだち)
加勢や援助をすること。また、その人。
素浪人(すろうにん)
貧しく無一文の浪人。
正攻法(せいこうほう)
奇計などを用いない正々堂々とした攻め方。また、定石どおりの方法。
星条旗(せいじょうき)
アメリカ合衆国の国旗。
赤裸々(せきらら)
つつみかくしのないこと。いつわりかざらないこと。
世間体(せけんてい)
世間に対する体裁や見え。
瀬戸際(せとぎわ)
勝負・成否などの分かれ目。
蝉時雨(せみしぐれ)
多くの蝉が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた語。
先覚者(せんかくしゃ)
人々より先に物事の道理や時代の流れの変化を見抜き、事を行った人。
善後策(ぜんごさく)
後始末をうまくつけるための方法。
千秋楽(せんしゅうらく)
複数日にわたって同じ演目を行う興行において、「最終日」を指す業界用語。
前哨戦(ぜんしょうせん)
本格的な活動に入る前の準備的な行動。
先入観(せんにゅうかん)
ある物事に対してあらかじめ抱いている見解やイメージで、自由な発想を妨げるもの。
千人針(せんにんばり)
多くの女性が一枚の布に糸を縫い付けて結び目を作る祈念の手法、および出来上がったお守りのこと。
千羽鶴(せんばづる)
折り鶴を1000羽作り、糸などで綴じて束ねたもの。
禅問答(ぜんもんどう)
禅僧が悟りを開くために行う問答。修行者が疑問を発し、師がこれに答えるもの。転じて、真意がとらえにくい問答・会話。
千里眼(せんりがん)
遠方の出来事や将来のこと、また、隠れているものなどを見通す能力。また、その能力をもつ人。
総本山(そうほんざん)
その分野全体の中心とみなされるところ。
走馬灯(そうまとう)
外二重の枠を持ち、影絵が回転しながら写るように細工された灯籠の一種。
俗世間(ぞくせけん)
一般の人々が日常の暮らしをしているこの世。
即戦力(そくせんりょく)
訓練や準備をしなくてもすぐに使える戦力。
素封家(そほうか)
大金持ち。財産家。
大往生(だいおうじょう)
少しの苦しみもなく安らかに死ぬこと。また、りっぱな死に方であること。
太極拳(たいきょくけん)
中国、宋代の張三峰を始祖とする拳法。舞踊のように柔軟で、ゆるやかに円弧を描く動作が主。
大黒柱(だいこくばしら)
家や国の中心となって、それを支える人。
太鼓判(たいこばん)
太鼓のように大きな印判。転じて、確実であるという保証。
醍醐味(だいごみ)
物事の本当のおもしろさ。
大上段(だいじょうだん)
剣道で、頭上に高く刀を振りかざす構え。
大大的(だいだいてき)
大がかりに物事をするさま。
大団円(だいだんえん)
演劇や小説などの最後の場面。すべてがめでたく収まる結末についていう。
手弱女(たおやめ)
しなやかで優美な女性。たおやかな女。
高飛車(たかびしゃ)
相手に対して高圧的な態度をとること。
駄洒落(だじゃれ)
同じ或いは非常に似通った音を持つ言葉をかけて遊ぶ一種の言葉遊び。
多数決(たすうけつ)
会議などで、賛成者の多い意見によって物事を決めること。また、その方式。
立往生(たちおうじょう)
その場に止まったり途中で行き詰まったりしたまま、処置のしようもなく、動きのとれないこと。
棚牡丹(たなぼた)
思いがけない好運を得ること。
玉虫色(たまむしいろ)
光の干渉によって起こる金緑から金紫の色調変化をする染色や織色。
短日月(たんじつげつ)
わずかの月日。短い期間。
短兵急(たんぺいきゅう)
息もつかせず勢い急に攻めるさま。転じて、突然ある行動を起こすさま。
知情意(ちじょうい)
知性と感情と意志。人間のもつ三つの心の働き。
千鳥足(ちどりあし)
千鳥の歩くように、足を左右に踏み違えて歩くこと。特に、酒に酔ってふらふらと歩くこと。
致命傷(ちめいしょう)
取りかえしのつかないほど大きな痛手。
長期戦(ちょうきせん)
長期にわたる戦い。また、物事の解決までに時間のかかること。
長広舌(ちょうこうぜつ)
よどみなく長々としゃべりつづけること。
長大息(ちょうたいそく)
長いため息をつくこと。また、そのため息。
超特急(ちょうとっきゅう)
特別急行列車の中でも特に速い列車。
張本人(ちょうほんにん)
事件の起こるもとをつくった人。
猪口才(ちょこざい)
小生意気なこと。こざかしいこと。また、そのような人。
珍無類(ちんむるい)
他に例のないほどおかしくて変わっていること。
追体験(ついたいけん)
他人の体験を、作品などを通してたどることによって、自分の体験としてとらえること。
付焼刃(つけやきば)
その場をしのぐために、知識や技術などを一時の間に合わせに習い覚えること。
辻説法(つじぜっぽう)
道ばたに立ち、通行人を相手に説法すること。
低姿勢(ていしせい)
相手に対してへりくだった態度をとること。また、そのさま。
手一合(ていちごう)
両手ですくった約1合(0.18リットル)の米。少ない量のたとえ。
出来秋(できあき)
稲がよくみのった秋のころ。みのりの秋。
出来心(できごころ)
計画的でなく、その場で急に起こったよくない考え。
出来高(できだか)
できあがった総量。また、収穫した総量。
出鱈目(でたらめ)
筋の通らないことやいい加減なことを言ったりしたりすること。
鉄面皮(てつめんぴ)
恥を恥と思わないこと。
出不精(でぶしょう)
面倒くさがって外出せず、ずっと家の中にいる人を指す表現。
天地人(てんちじん)
世界を形成する要素としての、天と地と人。
天王山(てんのうざん)
勝敗や運命の重大な分かれ目。
桃源郷(とうげんきょう)
俗界を離れた他界・仙境。
唐変木(とうへんぼく)
気のきかない人物、物分かりの悪い人物をののしっていう語。
登竜門(とうりゅうもん)
物事に成功するために超えなくてはならない難関。
度外視(どがいし)
問題にしないこと。無視すること。
得意顔(とくいがお)
自慢そうな顔つき。
道産子(どさんこ)
北海道産の馬。また、北海道で生まれた人。
土性骨(どしょうぼね)
性質・根性を強調、またはののしっていう語。
土壇場(どたんば)
決断をせまられる、最後の場面。
突拍子(とっぴょうし)
調子はずれなこと。度はずれなこと。
泥仕合(どろじあい)
内容のひどい試合。または、相手の非難や欠点の言い合いに終始する諍いなどを意味する表現。
屯田兵(とんでんへい)
明治政府が北海道の開拓と警備のために設置した農兵。
丼勘定(どんぶりかんじょう)
細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすること。
長丁場(ながちょうば)
一つの事柄が一段落するまでに長くかかること。
長羽織(ながばおり)
丈が膝下くらいまでの羽織。
浪花節(なにわぶし)
三味線を用い、多く義理人情をテーマとする、大衆的語り物。
生意気(なまいき)
自分の年齢や能力を考えず、出すぎた言動をすること。
生半可(なまはんか)
十分でなく中途半端であること。
生兵法(なまびょうほう)
なまはんかに兵法を知っていること。なまはんかな知識などを身につけていること。
生返事(なまへんじ)
いいかげんな受け答え。はっきりしない返事。気のない返事。
並大抵(なみたいてい)
普通に考えられる程度であること。
新嘗祭(にいなめさい)
二刀流(にとうりゅう)
大谷翔平を指す語。大谷翔平が投手と野手の両方をこなすことができることに由来する。
二枚舌(にまいじた)
矛盾したことをいうこと。うそをつくこと。
如夜叉(にょやしゃ)
夜叉のように恐ろしい心をもっていること。
能天気(のうてんき)
悩みなどなく、何も考えていないことを指す言葉。また、そのような人。
野放図(のほうず)
ルールなどにとらわれずに自由気ままであるさま、あるいは身勝手であるさまなどを意味する語。
白眼視(はくがんし)
冷たい目で見ること。冷淡な態度をとること。
裸一貫(はだかいっかん)
自分のからだ以外、資本となるものを何も持たないこと。
破天荒(はてんこう)
今まで人がなし得なかったことを初めて行うこと。前人未到の境地を切り開くこと。
話半分(はなしはんぶん)
話の半分程度はうそや誇張であること。半分ぐらい割り引いて聞いてちょうどよいこと。
花吹雪(はなふぶき)
桜の花が吹雪のように乱れ散ること。
破魔矢(はまや)
破魔弓につがえて放つ矢。今は正月の縁起物としている。
破廉恥(はれんち)
恥ずべき物事を平気で行うさま、恥を恥とも思わないさまなどを意味する表現。
半可通(はんかつう)
いいかげんな知識しかないのに通人ぶること。また、そのような人。
美丈夫(びじょうふ)
美しく立派な男子。
左団扇(ひだりうちわ)
利き手でない左手でうちわを使用することから転じて、余裕のある楽な暮らしぶりを意味する語。
一筋縄(ひとすじなわ)
普通のやり方。
一粒種(ひとつぶだね)
大切なひとりっ子。
檜舞台(ひのきぶたい)
檜材で床を張った舞台。自分の腕前を披露する晴れの場所。
向日葵(ひまわり)
ヒマワリ。キク科の一年草の植物。
百人力(ひゃくにんりき)
100人分を合わせたほどの力。強力な援助を得て、非常に心強く思うこと。
表六玉(ひょうろくだま)
まぬけな人。愚か者。
日和見(ひよりみ)
有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと。
昼行灯(ひるあんどん)
昼間にともす行灯。また、昼間ともしてある行灯が何の用もなさないところから、ぼんやりしている人、役に立たない人にたとえ。
貧乏神(びんぼうがみ)
人にとりついて貧乏にさせるという神。
風馬牛(ふうばぎゅう)
互いに無関係であること。また、そういう態度をとること。
風物詩(ふうぶつし)
その季節の感じをよく表しているもの。
風来坊(ふうらいぼう)
どこからともなく現れてはどこへともなく去っていく人のこと。
不得手(ふえて)
得意でないこと。
不穏当(ふおんとう)
穏当でないこと。おだやかでないこと。
不可解(ふかかい)
理解できないこと。わけのわからないこと。
不可逆(ふかぎゃく)
ある状態に変化した事物が、再び元の状態に戻ることができないこと。
不可欠(ふかけつ)
欠くことができないこと。なくてはならないこと。
不可能(ふかのう)
実行や達成ができないこと。可能でないこと。
不気味(ぶきみ)
気味が悪いこと。
不器用(ぶきよう)
器用でないこと。手ぎわの悪いこと。
不行跡(ふぎょうせき)
行ないがよくないこと。
不義理(ふぎり)
義理を欠くこと。
不謹慎(ふきんしん)
慎みのないこと。ふまじめなこと。
伏魔殿(ふくまでん)
魔物の潜んでいる殿堂。転じて、美名に隠れて陰謀、悪事などが絶えずたくらまれている所。
袋小路(ふくろこうじ)
行きどまりになっている路地。物事が行きづまって先に進めない状態。
不見識(ふけんしき)
見識に欠けること。判断力に乏しく、しっかりした考えのないこと。
不合理(ふごうり)
道理・理屈に合っていないこと。筋の通らないこと。
不心得(ふこころえ)
心がけの悪いこと。わきまえのないこと。
不細工(ぶさいく)
格好が悪いこと。容貌がととのっていないこと。
不作為(ふさくい)
人があえて積極的行為をしないこと。
無作法(ぶさほう)
礼儀作法にはずれていること。
不思議(ふしぎ)
どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。
武士道(ぶしどう)
日本の武士階級に発達した道徳。忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。
不始末(ふしまつ)
物事をきちんと処理しないこと。他人に迷惑をかけるような不都合な行ないをすること。また、その行為やそのさま。
不死身(ふじみ)
不死であること。どんな病気・苦痛・傷・打撃にも耐えうるからだであること。どんな困難にもくじけないこと。
不首尾(ふしゅび)
最後がうまくいかないこと。
不条理(ふじょうり)
筋道が通らないこと。道理に合わないこと。
不寝番(ふしんばん)
一晩中、寝ないで番をすること。また、その人。
不世出(ふせいしゅつ)
めったに世に現れないほどすぐれていること。
不退転(ふたいてん)
信念を持ち、何事にも屈しないこと。
仏頂面(ぶっちょうづら)
不機嫌にふくれた顔つき。不平らしい顔つき。
仏法僧(ぶっぽうそう)
仏と、その仏が説いた教えと、その教えを奉ずる僧、または教団。三宝。
筆不精(ふでぶしょう)
面倒がって手紙や文章などをなかなか書こうとしないこと。また、そのような人。
懐具合(ふところぐあい)
所持金の額や金回りの状態。
不如意(ふにょい)
経済的に苦しいこと。思い通りにならないこと。
不文律(ふぶんりつ)
互いに暗黙のうちに了解し合っているきまり。
冬木立(ふゆこだち)
冬になって葉の落ちた立ち木。
冬将軍(ふゆしょうぐん)
冬の異称。人間の力ではとうてい対抗できないきびしい冬の威力を擬人化した言い方。
不養生(ふようじょう)
養生をしないこと。健康に気をつけないこと。
不料簡(ふりょうけん)
考え方や心構えがよくないこと。
無礼講(ぶれいこう)
身分の上下の別なく、礼儀を捨てて行なう宴。
雰囲気(ふんいき)
その場やそこにいる人たちが自然に作り出している気分。また、ある人が周囲に感じさせる特別な気分。ムード。
分相応(ぶんそうおう)
その人の身分や能力にふさわしいこと。
別天地(べってんち)
現実とは全くようすの違った場所。俗世間から離れた理想的な世界。
屁理屈(へりくつ)
まるですじの通らない理屈。道理に合わない理屈。
朴念仁(ぼくねんじん)
無口で愛想のない人。また、がんこで物の道理のわからない人。わからずや。
没交渉(ぼつこうしょう)
交渉がないこと。かかわりをもたないこと。
本調子(ほんちょうし)
三味線の最も基本的な調弦法。本来の調子。本当の調子。また、物事がうまく運ぶこと。
前口上(まえこうじょう)
実演・実技などの始まる前に述べる口上。また、本題に入る前に述べる言葉。まえおき。
真面目(まじめ)
うそやいいかげんなところがなく、真剣であること。
益荒男(ますらお)
立派な男子。強く勇ましい男子。
摩天楼(まてんろう)
先端が天をもこするかと思われるほどの高層建築。
愛弟子(まなでし)
特に期待を寄せ、かわいがっている弟子。
真人間(まにんげん)
まじめで正しい生き方をしている人間。まともな人。
眉唾物(まゆつばもの)
だまされる心配のあるもの。真偽の確かでないもの。信用できないもの。
曼荼羅(まんだら)
密教の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会する楼閣を模式的に示した図像。
満天下(まんてんか)
この世に満ちていること。また、世の中全体。
万年床(まんねんどこ)
いつも敷きっぱなしで、かたづけたことのない寝床。
三行半(みくだりはん)
江戸時代、夫から妻への離縁状の俗称。転じて、離縁すること。
身支度(みじたく)
何かをするために身なりを整えること。あることにとりかかるための用意。
水菓子(みずがし)
果物のこと。
不見転(みずてん)
花ガルタで状況も考えず、手当たりしだいに札を出すこと。転じて、後先を考えずに事を行うこと。
未曾有(みぞう)
これまで一度たりとも起きなかったような、極めて稀な事態。
未知数(みちすう)
数学の方程式などで、値がまだわかっていない数。将来どうなるか、今は予想のつかないこと。
身代金(みのしろきん)
人質などと引きかえに渡す金。
耳学問(みみがくもん)
自分で修得したものでなく、人から聞いて得た知識。聞きかじった知識。
冥加金(みょうがきん)
神仏の利益にあずかろうとして、また、あずかったお礼として、社寺に奉納する金銭。
昔気質(むかしかたぎ)
古くから伝わるものを頑固に守り通そうとする気風であること。
無作為(むさくい)
作為がないこと。偶然にまかせること。
虫時雨(むししぐれ)
多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう語。
無邪気(むじゃき)
素直で悪気がないこと。いつわりや作為がないこと。あどけなくかわいらしいこと。
無尽蔵(むじんぞう)
いくら取ってもなくならないこと。
無神論(むしんろん)
神の存在を否定する哲学上または宗教上の立場。
無造作(むぞうさ)
技巧をこらしていないこと。簡潔なこと。
無駄足(むだあし)
歩いたことが無益に終わること。
無駄飯(むだめし)
働きもしないで食う飯。
無定見(むていけん)
しっかりした考え方や意見を持っていないこと。確固とした見識がないこと。
無頓着(むとんちゃく)
少しも気にかけないこと。
胸算用(むなざんよう)
心の中で見積もりを立てること。
無分別(むふんべつ)
分別がないこと。思慮がなく軽率なこと。
無辺際(むへんざい)
広大で果てのないこと。
目一杯(めいっぱい)
秤の目盛りいっぱいであること。転じて、限度いっぱいであること。
名伯楽(めいはくらく)
すぐれた資質を持った人を見抜く力のある人物。
面倒見(めんどうみ)
面倒を見ること。あれこれと世話すること。
目論見(もくろみ)
もくろむこと。また、その内容。計画。企て。
門外漢(もんがいかん)
その物事について専門家でない人。畑違いの人。
八百長(やおちょう)
真剣な勝負事と見せかけて、一方が故意に負けるうわべだけの勝負をすること。
疫病神(やくびょうがみ)
疫病を流行させるという悪神。よくないことを招くとして人から嫌われる者。
役不足(やくぶそく)
俳優などが割り当てられた役に不満を抱くこと。力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。
野次馬(やじうま)
自分に関係のないことに、興味本位で騒ぎ立て、見物すること。また、人のしりについて騒ぎ回ること。また、その人々。
屋台骨(やたいぼね)
屋台の骨組み。また、家屋の構造。一家を支える働き手。また、組織などをささえる中心となるもの。
八千代(やちよ)
八千年。また、きわめて多くの年代。
流鏑馬(やぶさめ)
日本で、馳せる馬上から鏑矢で的を射る射技。
野暮天(やぼてん)
きわめて融通のきかないこと。風雅な心を解しないこと。気がきかないこと。また、その人。
大和魂(やまとだましい)
外国と比して日本流であると考えられる精神や知恵・才覚などを指す用語・概念。
有意義(ゆういぎ)
意義のあること。意味・価値があると考えられること。
夢心地(ゆめごこち)
夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。
用心棒(ようじんぼう)
護衛のために身辺につけておく者。
横恋慕(よこれんぼ)
他人の配偶者、あるいは愛人に横合いから思いを寄せること。
余所見(よそみ)
見るべき対象から目を逸らして他のものを見ること。
楽天地(らくてんち)
苦しみがなく、楽しみだけが満ちている土地。
乱高下(らんこうげ)
物価などの、上がり下がりの変化がきわめて激しいこと。
理不尽(りふじん)
道理をつくさないこと。道理に合わないこと。
竜吐水(りゅうどすい)
江戸時代から明治時代にかけて用いられた消火道具。
両極端(りょうきょくたん)
両方のはし。また、二つのものがそれぞれ極端で、ひどくかけ離れていること。
両成敗(りょうせいばい)
事情のいかんを問わず、事を起こした両方を罰すること。
冷血漢(れいけつかん)
温情に欠けた心の冷たい男。薄情な男。
錬金術(れんきんじゅつ)
鉄・鉛・銅などの卑金属から金・銀などの貴金属を製造する秘術。
老婆心(ろうばしん)
年とった女性が、度を越してあれこれと気を遣うこと。転じて、必要以上に世話をやこうとする自分の気持ちを、へりくだっていう語。
雪月花(せつげっか)
雪と月と花。四季の自然美の代表的なものとしての冬の雪。秋の月。春の花。
朧月夜(おぼろづきよ)
おぼろにかすんでいる月。また、おぼろ月の出ている夜。
